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鹿児島県姶良市
新留地区・別府川流域

新留小学校のある蒲生地区(鹿児島県姶良市)は、桜島を生み出した姶良カルデラへと流れ込む別府川の源流域にあります。

2007年に休校となった旧・新留小学校は、日立マクセル CM「ずっとずっと。新留小学校」篇の舞台となった学校です。同作品は、2007年第47回 ACC CM FESTIVAL において、「ACCグランプリ/総務大臣賞」と「ジャーナリスト賞」を受賞しました。

この場所は、鹿児島空港から約30分、鹿児島市・霧島市の双方から約40分、姶良市蒲生地区の中心部から約10分という、都市・産業・自然の結節点にあります。

広大な森と、
登下校で往復できる
コンパクトな流域

また、新留小学校を包み込む「ふれあいの森」は、市が管理する約40〜50haの公的な森であり、計画的な保全と整備が行われています。アクセス性と豊かな自然環境を同時に備えるこの立地は、次の100年の学びの原型を探究するR&Dプロジェクトの拠点として、きわめて希少な条件を備えています。

休校から18年を経た2025年5月、姶良市・新留自治会・設立準備財団による「学校設立を起点とした地域活性化に向けた三者協定」が締結されました。

この校舎を起点に、新留地区、そして別府川流域全体が、学びの舞台としてひらかれていきます。

なぜ、この地に
新たな学校をつくるのか。

日本では現在、毎年およそ450校もの学校が廃校になっています。
一方で学校は、本来、知識を伝達する場をこえて、地域の自然や文化、人の営みと結びつきながら、次の世代を迎え入れ、育んできた場所でもありました。

私たちは、この巨大な余白を、AI時代における「人間の学び」を再発明し、これからの学びのあり方を実践する場として捉え直したいと考えています。

同時にこれは、単に学校を残すことを目的とした活動ではありません。
気候変動が深刻化し、社会の前提そのものが揺らぐ時代において、私たちはいま、人間の暮らし方と学び方を同時に問い直す必要に迫られています。

これからの社会においては、土地に根ざした暮らしの叡智を再び捉え直し、人の行動が自然環境や社会にどのような影響を与えるのかを、分断されない一つの系として理解していくことが不可欠です。

着目すべき社会課題

「流域」という視点

山から川へ、集落へ、都市へと連なる流域の中で、人の営みは常に他者や自然と関係しながら循環しています。この関係性の中で暮らしを再設計し、行動と結果のつながりを引き受けていく力こそが、これからの時代を生き抜くための基盤になります。

新留小学校が位置するこの地は、その流域構造を日常の生活圏として体感できる稀有な場所です。 上流の山林から中流の集落・農地、下流の市街地へと連なる環境の中で、人の行動がどのように波及し、時間差をもってどのような影響を及ぼすのかを、一つながりの現実として捉えることができます。

私たちは、この場所を単なる自然体験の場としてではなく、人間の行動・判断・協働が環境や社会にどのように作用し、どのように回復可能であるのかを検証する実証フィールドとして位置づけています。

流域

社会基盤の再設計

この地で、地域の人々とともに学校をひらき直すことは、教育の場を残すことにとどまりません。 学校を起点に、人・文化・産業・自然を結び直す「社会基盤の再設計」です。

ここで生まれる実践知は、一つの学校に閉じるものではなく、同じく学習指導要領に基づいて活動する全国の公教育や企業等と共有していきます。

新留小学校からはじまる「学びのアップデート」は、どの地域にも再現可能な、次の100年の学びの原型を形づくるR&Dプロジェクトです。

社会基盤の再設計

開校スケジュール

2027年4月、既存の木造校舎・体育館の改修による開校(定員:40名)を目指しています。
※開校翌年以降、まちにひらいたライブラリーと食堂を備えた新築棟を建設し、定員を拡大予定です。